1995年4月27日 プノンペン二回目滞在2日目

市場、鶏をしめる 1995年回想旅行記
市場、鶏をしめる

玉子屋のアイドル

キャピタルゲストハウスの客の間で、有名な二人のアイドルがいた。
一人はプノンペンの、みぽりん(中山美穂)。
もう一人は、玉子屋で働く子。

カフェにいる日本人旅行者と雑談し、玉子屋のアイドルのことを教えてくれた。
その人は、
”作っている女の子もかわいいけど、半熟玉子が名物だよ!是非一度行ってみるべきだ!”
と、意味深というか、秘密を隠すような感じで、僕に薦めた。
僕が
”では、今から一緒に行きましょう!”、
と誘うと、暇な彼は僕に薦めているにもかかわらず、
”いや、僕は大丈夫です”、
と言った。

一人で店に行った。
場所はストリート。
流石、宿の連中がざわついているだけあって、一目で誰がアイドルなのかわかった。

低いプラスチックの椅子に座る。
アイドルは、炭火で熱した卵と、ハーブ、ライム、塩、コショウをサーブしてくれた。
周囲の客の食べ方を見る。
まず、卵の上部を、スプーンで叩いて割る、というのが作法のようだ。
割れた部分の殻を取って、路上に捨てる。
中身を見た。
なるほど・・・可愛い女の子が作っていた半熟玉子は、料理が半熟ではなく、育ちの進捗が半熟だったのだ。

卵の中身は、生卵からひよこ未満の状態。
食べてみると、骨が軟骨のように柔らかい。
肉の味は濃厚。何かの肝を食べている感じ。
生臭さをライムで消す。
毛になる進捗が早いところと、遅いところがある。
毛の繊維になり始めている部分が歯の間に引っかかった。
まあ、こりゃ~、日本人には抵抗あるね、と思った。

宿に戻ると、ニヤニヤしながら先ほどの日本人が僕を待っていた。
僕が、
”結構旨かったっすよ”
と言うと、
”ええ?!食べれたの?”
と、驚いていた。
男同士だから、噂のアイドルの感想が話題の中心になるのが順当だが、食の話題で盛り上がった。

今日の費用 19,300円

プノンペン→ハノイのフライトチケットを購入した。
気に入った国から、出る日程が確定すると、ちょっと寂しい。

項目通貨ドルレートドル
朝食 ドル2.01.00002.0000100200
チケット ベトナム行175.01.0000175.000010017,500
コーラ1,000.00.00050.454510045
タクシー700.00.00050.318210032
ランチ ドル1.51.00001.5000100150
夕食 ドル2.01.00002.0000100200
シェイク ドル2.01.00002.0000100200
タクシー ドル1.01.00001.0000100100
500.00.00050.227310023
T/C 両替手数料 ドル2.01.00002.0000100200
宿代 ドル4.01.00004.0000100400
ビール ドル1.01.00001.0000100100
ジュース ドル1.51.00001.5000100150
合計    19,300
50ドルT/C両替

回想 ポンティアコーン 

宿はキャピタルゲストハウスだった。
ここの一階のカフェには、世界各国から外人が集まっていた。
真っ当な旅行者もいたし、国から逃げてきた半グレや、カンボジアに終の棲家を探しているような人もいた。

ググったところ、例の玉子料理は、カンボジアでは”ポンティアコーン”という料理らしい。
ベトナムや中国、フィリピンにもあるそうだ。
(ただ、僕は、中国に6年以上住んだが、一度もこの料理を見たことが無い。)
当時の僕はこの料理を、安くて旨いと感じ、何度か食べに行った。
ちなみに、今は、とてもじゃないが、食べる気にならない。見たくもない。

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