1995年4月23日 シェムリアップ滞在4日目

マーライオン?と、学生 1995年回想旅行記
シンガポールのマーライオンのような白い像と学生

1995年のカンボジア

時々、銃声が鳴り響くカンボジア。

危険回避の為に、カンボジアではやってはいけないことがある。
例えば、
①舗装された道以外、歩かない。(地雷)
②夜は外出しない。(強盗)
③警官を信用しない。(悪徳警官)
④電車に乗らない(内乱、強奪)

①に関しては、撤去できていない地雷が埋まっている為。放し飼いの牛が野原を歩いていたら、地雷を踏んで、爆発していた。
②に関しては、治安が悪い地域では当然。真偽不明だが、クメールルージュの間では、外人の首に賞金がでると聞いた。もし本当なら信じられないことだ。アンコールワット付近で外人がよく殺されるそうだ。そもそも、外人がプノンペンとシェムリアップ以外の土地に行く事も、止めた方が良いらしい。
③に関しては、外人を殺しているのが、クメールの残党ではなく、金目当ての警官という説がある為。
④に関しては、ゲリラに襲われる為。前二両は地雷で死ぬ可能性が最も高いので無料。貧乏バックパッカーが乗りそうなものだが、乗ったという話を聞いたことがない。 電車を見た時、一番前の車両の頭には、機関銃が装備されていた。

横顔。やっぱりマーライオン?
横顔。やっぱりマーライオン?

観光化される前のカンボジア

カンボジアではボラれない

タイ、ベトナム、カンボジアを旅行した。タイは好きだけど、観光客をカモにする人が多いのが気になった。バイクタクシーやテュクテュク(三輪車のタクシー)、物売り、 物乞いも、外人をカモにできると知っていた。これはベトナムも同じだった。一方、カンボジアの場合、観光客から金を巻き上げようとか思っている人と全く会っていない。アンコールワットも素晴らしいが、何より、この国が観光立国になる前に来れたことが良かった。

正直価格の物売り

外国人の間では、プノンペンで最も有名なキャピタルレストランで食事をしていた際、 物売りの子供が来た。 (カンボジアでは、物売りがレストランの中に、普通に入ってくる。) 地図や葉書を買ってくれ、とその子は言った。 僕は、ちょうど地図が欲しかったので、値段を聞いた。3000R(1ドル強)と、その子は言った。僕は、タイやベトナムで値切りの習慣が身についており、反射的に”1000R”と値切った。 その子は、ギョッとし、”NO!”と言った。僕は ”OK 2000R!”と返した。僕としては、2000Rでも、ボラれているのだろう、と内心思っていた。しかし、その子は、”NO”と言った。タイやベトナムの物売りの初めの言い値は、ローカル価格の2倍は当たり前だ。僕は、多少ボラれてもいいや、くらいの気持ちでいた。それでも、交渉の流れとして、僕は、”Good bye Thank you”と言った。2000Rで売ってくれないなら買わないよ、という意思表示した。本当は、その子からの再交渉を待ったのだ。しかし、その子は、プイと踵を返し、あっさり行ってしまった。意外だった。今度は僕の方がギョッとしてしまった。” え?行っちゃうの? 買いたかったのに・・まさか本当に、初めの言い値の3000Rが適正価格だったわけ?”と思った。まだカンボジアではローカル相場に疎い観光客から多めに利益を取ろうとしていないことを知った。
適正価格で商売している人に対して、 大幅な値下げ要求するのは失礼だ。もし、そんな観光客が多かったら、逆に、その行商人は2倍、3倍の初値を言うしかなくなる。カンボジアでは、個人の自由旅行がカンボジアでは一般的ではない。(制度上はできないとも言われている。)

カンボジアの警官には注意

カンボジアで出会う地元民の人達は、友好的だ。しかし、警官は駄目だ。 警官には嫌な奴が多い。10ドル、カツアゲされたという日本人二人と出会った。カンボジアでは、警官の権力が強く、 市民に対しても偉そうにふるまっている。 ”その自転車自分の?”と、突然タメ語で聞いてくる日本の警官もどうかと思うが、カンボジアは次元が違ってヤバい。
僕が考えたカンボジアの警官に嫌な奴が多い理由。
1,給料が安く、賄賂を取らないと生活ができない
2,簡単に銃を発砲できるので、自分が強いと勘違いしている
3,外人だろうとカンボジア人だろうと、殺してしまえばクメールルージュの犯行にできる
4,ゲリラから町を守っているという優越感
警官をどう思っているのか、二人のカンボジア人に聞いてみた。
”彼らは、何かにつけて、すぐに発砲するのが嫌(威嚇射撃だけど)” と言っていた。
拳銃が日本とは違ってでかい。 というか拳銃ではなく、ライフル銃持っている警官も当然のようにいる。アンコールワットに行った時、日本から団体旅行客がいたが、ロケットランチャーや機関銃を携えた警官だか軍人も同行していた。

日本の戦争映画みても、軍人は一般市民に対して偉そうにしているし、少々内乱状態ともいえるカンボジアで警官が偉そうにするのは当たり前かな。

旅の情報

宿の共有スペースで 知り合ったフランス人に教えてもらった。
カンボジアの安宿に宿泊しているだけあって、彼は色々なところに、行っていた。
また人は映画好きで、黒澤明の映画は全部見た!と言っていた。
〇 お勧めのルート
タヒチ→イースター島→サンチアゴ、
〇 色々行きたいならこのチケット
round the world
〇 お勧めの場所
casa felice sh (behind Piazza San Marco) 、venezia、 スロベニア、シエーナのパーリオ(Palio di Siena)、 アムステルダム、フランクフルト、ロンドン
〇 お勧めの映画
『プリシラ』(The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert Jim Jarmuschでお勧めの映画
『ダウン・バイ・ロー』(Down by Law)
『ミステリー・トレイン』(Mystery Train)
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(Stranger Than Paradise)

今日の費用 1,323円

項目通貨ドルレートドル
朝食のパン ドル0.41.00000.400010040
朝食のオムレツ ドル1.01.00001.0000100100
紅茶 ドル0.31.00000.300010030
薬 ドル3.01.00003.0000100300
宿 ドル4.01.00004.0000100400
昼食 ドル1.61.00001.6000100160
夕食6,000.00.00052.7273100273
500.00.00050.227310023
合計1,325

回想 観光化される前のカンボジア

当時のカンボジアは、公には個人旅行が認められていなかった。
色々と物騒なこともあったが、僕はカンボジアが気に入っていた。
地図を売っていた子供には悪いことをしちゃったな。

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