1995年4月5日 チェンマイ山岳ツアーは結構本格的なサバイバルだった! 

軒下の豚 1995年回想旅行記
軒下がうるさいんで見に行ったら、豚がいた。

山岳トレッキングはマジだった!

ツアーなんて言うから、子供だましの山登り程度かと思っていたら、とんでもなかった。
マジで俺は疲れている。
あと、飯がサバイバル!
インドの砂漠の飯よりもましだけど、 2日目の飯が凄かった。
焼きそばみたいな麺を、 葉っぱに包んで山岳民族のガイドが持ってきた。
箸は、 またそこら辺の落ちている板をナイフで切って、自作してくれた。
水で洗うこともなく、その箸を使って飯を食らった。

木に登る、山岳民族のガイドさん。

葉っぱは、山岳民族のガイドさんが、木に登って集めてくれた。

ツアーのメンツとガイドさん

ツアー参加者は6人。
ドイツ人の女性3名、韓国人の男性2名。日本人の僕1名。
ドイツ人3人は一緒にドイツから来ていた。
韓国人は現地で知り合いになったようだ。

ガイドは2人いた。
一人は、ツアー会社に勤務し、英語が少しわかるタイ人。
もう一人は、英語が全く分からない山岳民族のタイ人。
英語がわかるガイドは、 パッポンにいるポン引きのように失礼な男だった。
日本人を完全に舐めていた。
なぜなら、
”日本人の女はすぐ〇〇〇できるんだぜ!”
などと、僕が聞いてもいないのに、日本人ツアー客とのアレコレを、武勇伝のように話すような奴だった。
(それ聞いて日本人の僕がどう思うかわからないのか?)

対照的だったのは、山岳民族のガイドだった。
接客態度が正しいとか間違っているとか、そんなレベルではなく、外国人に対する”尊敬の念”みたいなもんが、行動、表情、視線からヒシヒシ伝わってきた。
ただの学生だった僕としては、申し訳なるくらいだった。
その人と接し、日本人は尊敬されているのだから、その思いに応えられるよう、自分の行動もしっかりしなくちゃ!と思った。

雹が降ってきた。

トレッキングしていたら、雹が降ってきた。
山岳民族のガイドは、 大きい雹を拾い、手渡しで、僕に渡した。
そして、自ら雹を口に含み、”僕に食べて食べて!”と、促すのだった。
たしかに、こんなに暑いのに、氷が降るなんてミラクルだ。
山岳地帯には、電気が通っておらず、冷蔵庫もない。
氷を食べる機会は、雹が降った時だけなのだろう

時々雨が乾季でも降るらしい。 思えば、インドの砂漠でも雨が降ったっけ。
一日目に、川で水浴びを、みんなでしたけど、 水が汚くて、浴びる気にならなかった。
さすがに二日目は汗を流したくて水浴びした。
滝があって良かった。

象の乗り心地について

象は乗り心地が良い。
ただし、椅子が必要だ。
直接象の背中に座るのではなく、長細い椅子をのっけて、その上に座る。
背中ではなく、頭の上にもタオルを引いて、座ったが、象の毛が足に刺さって痛かった。
頭の上は、ラクダ以下の乗り心地だ。
やっぱり椅子の上が良い。
映画、インディーズジョーンズでは、タオルも引かずに直接象の背中に乗っていたけど、あれは嘘だな。痛すぎ。

象の頭の上に座っている。象の頭に直接触ると、象の毛が足に刺さって痛い。
象の頭の上に座っている。象の頭に直接触ると、象の毛が足に刺さって痛い。

ドイツ人の女の子に嫌われてしまった!

川下りは、水が少なかったが、面白かった。
ただ、下半身があまり濡れないよう、体制を維持するのが難しかった。
ドイツ人の女の子が濡れないように気を付けている僕を見て、

”何故、濡れるのが嫌なの?”

と聞かれた。

水があまり、きれいじゃないように見えるからね。僕は少し潔癖症なんだ。

と、ちゃんと説明すれば良いのに、英語が出てこなくて、

I hate anyway, (とにかく嫌い)
とか、すげー棘がある感じで、言ってしまった。

そのあと、その子は二度と僕に話しかけてくれなくなった。。
ごめんなさい。

村には、犬とか、鶏がいっぱい。
村には、犬とか、鶏がいっぱい。
鶏は放し飼い。逃げないんだよな。
鶏は放し飼い。いずれ食べられてしまうのに、逃げないんだよな。
水は、川から引いていた。電気とガスは無くても生きていけるが、水だけは必須。
水は、川から引いていた。電気とガスは無くても生きていけるが、水だけは必須。

この日の費用 0円!(食事宿泊すべて込みなので)

回想

山岳民族のガイドがは本当に良い人だった。
トレッキング中は、参加者がケガをしないよう配慮していた。
僕が疲れた表情をしていると、”大丈夫か?”と声をかけてくれた。
遠い国から、ここに来てくれた!ツアーを楽しんでもらおう!
そんな気概に溢れていることを、感じられた。
彼は、ガイドとしての教育は一切受けていないはずだ。
外国人相手のガイドにも関わらず英語も全くできなかった。
でも、言葉は関係なく、ツアー参加者は彼を信頼していた。

韓国人の2名は、少し年齢差があったようだ。
とはいえ、当時韓国語がわからかった僕にも、明らかな上下関係、師弟関係に近いものがあると、見ていて感じた。
年齢差があるとはいえ、二人の韓国人は出会ったばかりなのに、そこまでする?と、当時の僕は疑問に思っていた。
社会人になってから、僕は韓国に駐在した。
男性に関してのみだが、やっぱり韓国では、たった1歳の年齢の違いだけでも、上下関係が生まれるのが、全然普通の事だった!

山岳ツアーの宿泊所なので、ある程度は観光地化されている場所だったはずだ。
しかし、 山岳民族の子供たちは、チップを要求してこなかった。
おそらく、2022年、今行ったら、チップを要求されるかもしれない。

ツアーの最終日、年上の方の韓国人が、ツアー参加者全員を集め、提案した。
”山岳ガイドは、本当に頑張ってくれたと思う。
どうだろう、みんな。彼にチップをあげないかい?。”
なかなかかっこいい兄貴肌の韓国人だった。
観光地に行くと、なんのサービスを受けてもいないのに、何故かチップを要求されることがある。
そんな時、僕はチップをあげない。
でも、山岳ガイドには、こちらの感謝の気持ちを、伝えたいと思っていた。
ツアー参加者全員がチップをあげることに同意した。

観光客を家に泊めて、小遣い程度しか貰っていないのだろう。観光客を受け入れているが、その恩恵を受けている、という感じではなかった。
観光客を家に泊めて、小遣い程度しか貰っていないのだろう。観光客を受け入れているが、その恩恵を受けている、という感じではなかった。

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