山岳トレッキングはマジだった!
ツアーなんて言うから、子供だましの山登り程度かと思っていたら、とんでもなかった。
マジで俺は疲れている。
あと、飯がサバイバル!
インドの砂漠の飯よりもましだけど、 2日目の飯が凄かった。
焼きそばみたいな麺を、 葉っぱに包んで山岳民族のガイドが持ってきた。
箸は、 またそこら辺の落ちている板をナイフで切って、自作してくれた。
水で洗うこともなく、その箸を使って飯を食らった。

葉っぱは、山岳民族のガイドさんが、木に登って集めてくれた。
ツアーのメンツとガイドさん
ツアー参加者は6人。
ドイツ人の女性3名、韓国人の男性2名。日本人の僕1名。
ドイツ人3人は一緒にドイツから来ていた。
韓国人は現地で知り合いになったようだ。
ガイドは2人いた。
一人は、ツアー会社に勤務し、英語が少しわかるタイ人。
もう一人は、英語が全く分からない山岳民族のタイ人。
英語がわかるガイドは、 パッポンにいるポン引きのように失礼な男だった。
日本人を完全に舐めていた。
なぜなら、
”日本人の女はすぐ〇〇〇できるんだぜ!”
などと、僕が聞いてもいないのに、日本人ツアー客とのアレコレを、武勇伝のように話すような奴だった。
(それ聞いて日本人の僕がどう思うかわからないのか?)
対照的だったのは、山岳民族のガイドだった。
接客態度が正しいとか間違っているとか、そんなレベルではなく、外国人に対する”尊敬の念”みたいなもんが、行動、表情、視線からヒシヒシ伝わってきた。
ただの学生だった僕としては、申し訳なるくらいだった。
その人と接し、日本人は尊敬されているのだから、その思いに応えられるよう、自分の行動もしっかりしなくちゃ!と思った。
雹が降ってきた。
トレッキングしていたら、雹が降ってきた。
山岳民族のガイドは、 大きい雹を拾い、手渡しで、僕に渡した。
そして、自ら雹を口に含み、”僕に食べて食べて!”と、促すのだった。
たしかに、こんなに暑いのに、氷が降るなんてミラクルだ。
山岳地帯には、電気が通っておらず、冷蔵庫もない。
氷を食べる機会は、雹が降った時だけなのだろう。
時々雨が乾季でも降るらしい。 思えば、インドの砂漠でも雨が降ったっけ。
一日目に、川で水浴びを、みんなでしたけど、 水が汚くて、浴びる気にならなかった。
さすがに二日目は汗を流したくて水浴びした。
滝があって良かった。
象の乗り心地について
象は乗り心地が良い。
ただし、椅子が必要だ。
直接象の背中に座るのではなく、長細い椅子をのっけて、その上に座る。
背中ではなく、頭の上にもタオルを引いて、座ったが、象の毛が足に刺さって痛かった。
頭の上は、ラクダ以下の乗り心地だ。
やっぱり椅子の上が良い。
映画、インディーズジョーンズでは、タオルも引かずに直接象の背中に乗っていたけど、あれは嘘だな。痛すぎ。

ドイツ人の女の子に嫌われてしまった!
川下りは、水が少なかったが、面白かった。
ただ、下半身があまり濡れないよう、体制を維持するのが難しかった。
ドイツ人の女の子が濡れないように気を付けている僕を見て、
”何故、濡れるのが嫌なの?”
と聞かれた。
水があまり、きれいじゃないように見えるからね。僕は少し潔癖症なんだ。
と、ちゃんと説明すれば良いのに、英語が出てこなくて、
I hate anyway, (とにかく嫌い)
とか、すげー棘がある感じで、言ってしまった。
そのあと、その子は二度と僕に話しかけてくれなくなった。。
ごめんなさい。



この日の費用 0円!(食事宿泊すべて込みなので)
回想
山岳民族のガイドがは本当に良い人だった。
トレッキング中は、参加者がケガをしないよう配慮していた。
僕が疲れた表情をしていると、”大丈夫か?”と声をかけてくれた。
遠い国から、ここに来てくれた!ツアーを楽しんでもらおう!
そんな気概に溢れていることを、感じられた。
彼は、ガイドとしての教育は一切受けていないはずだ。
外国人相手のガイドにも関わらず英語も全くできなかった。
でも、言葉は関係なく、ツアー参加者は彼を信頼していた。
韓国人の2名は、少し年齢差があったようだ。
とはいえ、当時韓国語がわからかった僕にも、明らかな上下関係、師弟関係に近いものがあると、見ていて感じた。
年齢差があるとはいえ、二人の韓国人は出会ったばかりなのに、そこまでする?と、当時の僕は疑問に思っていた。
社会人になってから、僕は韓国に駐在した。
男性に関してのみだが、やっぱり韓国では、たった1歳の年齢の違いだけでも、上下関係が生まれるのが、全然普通の事だった!
山岳ツアーの宿泊所なので、ある程度は観光地化されている場所だったはずだ。
しかし、 山岳民族の子供たちは、チップを要求してこなかった。
おそらく、2022年、今行ったら、チップを要求されるかもしれない。
ツアーの最終日、年上の方の韓国人が、ツアー参加者全員を集め、提案した。
”山岳ガイドは、本当に頑張ってくれたと思う。
どうだろう、みんな。彼にチップをあげないかい?。”
なかなかかっこいい兄貴肌の韓国人だった。
観光地に行くと、なんのサービスを受けてもいないのに、何故かチップを要求されることがある。
そんな時、僕はチップをあげない。
でも、山岳ガイドには、こちらの感謝の気持ちを、伝えたいと思っていた。
ツアー参加者全員がチップをあげることに同意した。

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