1995年5月19日 香港滞在5日目

victria harbourの辺りだと思う。 1995年回想旅行記
victria harbourの辺りだと思う。

カメラとレンズの現地調査

旺角(モンコック)にカメラとレンズの価格調査に行く。カメラマンの熊さんによると、香港は、日本より安いらしい。相場を見に行く。

旅の費用

T/C 20,000円両替→HK$ 1,775.6

備忘記録(読み飛ばして下さい)

お店で、ニコンFM2本体と候補のレンズの価格をチェックした。

香港ドルとドルレート HK$1=US$0.1123

ドル円レート US$1=100円

回想 香港カメラ探し ― 値札のありがたみ

1995年、香港でカメラを買うまえの価格調査をした日だ。今なら検索ひとつで価格どころか評価もスペックも一瞬で出てくるが、当時はそうはいかなかった。

ネットのない当時でも、日本ならまだ楽だった。新宿に行けば、ヨドバシカメラやビックカメラ、カメラのキタムラ、今はなき「さくらや」などを回れば、表示価格を眺めるだけで相場をつかめた。多少の値引き交渉は必要でも、基本は「値札のある世界」だったのだ。

ところが香港は違った。旺角のカメラ店に入ると、値札がない。こちらから「いくら?」と逐一、聞かない限り、値段はわからなかった。しかも同一店でも店員によって答えが変わる。日によっても変わる。昨日は2800と言われたのに、今日は3000。「今買うなら2700、それは今だけ。戻ってきたら高い。」そんなことを言う奴もいた。今思うと、高く売ったら“差額”がそのまま店員の懐に入る仕組みだったのかもしれない。

ある程度店を絞った後に、当然、交渉も必要だった。2軒3軒と渡り歩き、値段と店員の態度を自分なりに評価する。地図アプリもない時代、戻りたい店を見失うこともあった。

「香港はカメラが日本より安い」と言われていた。確かに値段だけを見ればそうだったかもしれない。しかし交渉や調査の労力を考慮したら、断然日本の方が気持ちの良い買い物ができた。

「値札のありがたみ」は、ネットのない当時の海外でこそ、感じられた。

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