香港 散策
香港の街を散策。映画を見たり、ゲームセンターに行ったりした。セガの格闘ゲームで香港人に勝った。宿ではダラダラする。
旅の費用

両替
T/C 50,000円両替→HK$ 4450
(HK$1=11.23円≒US$0.1123)
なぜか、エクセルの埋め込みができないので、画像で貼り付けます。
回想 何故ベルビアを買ったんだろう
九龍の中心部、「佐敦」地区のラッキーゲストハウスに泊まっていた。ゲストハウスは、個室が一個とドミトリー部屋。ドミトリー部屋には、入り口以外の壁に二段ベッドが詰められていた。まだ物価が安かった香港とはいえ、3畳くらいの部屋でも、一泊3,4千円はしたと思う。ラッキーは千円未満。入口付近に、3人程度が囲めるような机があり、そこで、旅人、沈没者、番頭さん、現地採用就労者、通貨専門の古物商、逃亡した反社みたいな人、皆さんが、近場の安くて旨い飯屋やら、飛行機の価格、バンコクの安宿、お勧めの映画、日本での自慢話、なんでも話していた。僕には、皆さんが個性的に映った。共通していたのは、金持ちだけはいなかった。
それまでは、フィルムは店で売っている最安値を買っていたのだが、カメラマンと話して、フィルムにも色々と種類がある事を知った。ベルビアというフィルムを使うと、色が鮮やかに写る、と聞きいたことで興味を持ち、買ったわけだ。しかし、まさかこの後カメラ本体まで香港で買うことになるとは、この時、思っていなかった。
僕が泊まっていたのは、九龍の中心部「佐敦」にあるラッキーゲストハウスだった。
個室がひとつと、あとはドミトリー。ドミトリーの部屋は壁際に二段ベッドが並び、合宿所のようだった。
当時の香港は、まだ今より物価が安かったとはいえ、三畳ほどの部屋でも一泊3〜4千円はした。
ところがラッキーは千円未満。プライベートは無いが、値段だけは、名前の通りラッキーな宿だった。
入口近くには小さな丸机があり、そこに自然と人が集まってきた。
旅人、沈没者、セミプロカメラマン、番頭さん、現地採用のサラリーマン、通貨オタクの古物商、そして、「ちょっとワケあり」の人たち。
彼らは安くて旨い食堂や、航空券の値段、バンコクの安宿情報、映画の話、日本での自慢話を縦横無尽に語り合っていた。
一人で居酒屋のカウンターなぞ行った事も無かった僕が、おそらくこのテーブルよりも話題は狭いんじゃなかろうか、とか思った気がする。多様な人がいたが、共通していたのは、「金」は持って無いように見えた。
僕はといえば、休学中の大学生で、その中では普通だった。中国の雲南省の祭りを撮影しに来たカメラマンとよく話した。そのカメラマンは40代に見えるのに、まだ20代だった。中国のバスで一瞬のスキをつかれ、カメラバックを丸ごと盗まれたそうで、盗難保険の請求の為に香港に来たそうだ。なかなか保険金が下りないとのことで、時間を持てあましていた。その人に「フィルムはベルビアを使うと色が鮮やかに写るよ」と言われて、思わず手を出してしまった。僕は、それまでフィルムなんて一番安いもので十分、と思っていた。
小さな出来事ではあるけれど、旅の途中で世界が少し広がった気がした。
ただ、このときの僕はまだ知らなかった。フィルムだけでなく、カメラ本体まで香港で手に入れることになるなんて。
1年以上空けての更新。ポツリポツリとアクセスあるみたいで感謝。


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